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平成29年度第7回人権教育学級

日時:
平成30年1月11日(木) 9時50分~11時50分
場所:
別府市役所 5階大会議室
演題:
(障がい者と人権)
~障がいを有する子どもたちと共に生きる為に~
講師:
特定非営利活動法人ぽっぽ
代表理事 槐 容子 さん

講演概要

1 本日お伝えしたいこと・・・

  1. 障がいを有する子ども達をもつ親の思い・悩み
  2. 福祉サービス事業について
  3. 今後の支援のあり方
講師の槐容子さんと佐島かお里さん講師の槐容子さんと
佐島かお里さん

2 障がいを有する子どもを持つ親の思い・悩み

  1. 育児、養育、療養方法についての困惑
    ・どうやって育てたら・・・
  2. 同年齢の子どもとの比較からの焦燥感
    ・○○さんはできているのに・・・
  3. 育児談義や子どもの自慢話の輪に入っていけない孤立感
    ・子どもの良いところをさがす余裕がなくなる
  4. 親なき後の生活への不安
    ・この子ひとりでは生きていけない・・・
  5. いつまで自分が支えていけるかという不安
    ・私が病気になったら・・・
  6. 自分の時間が取れないという不自由さ
    ・子どもから目をはなせない・・・

3 福祉サービス(各々の事業所などの内容の紹介)

業所などの内容の紹介
聞き入る受講者聞き入る受講者

4 放課後等デイサービスの取り組み

放課後等デイサービス(基本方針)

放課後デイサービスに係る指定通所支援の事業は、障害児が生活能力の向上のために必要な訓練を行い及び社会との交流を図ることができるよう当該障害児の身体及び精神の状況並びにそのおかれている環境に応じて適切且つ効果的な指導及び訓練を行うものでなければならない。

(基準省令第65条より)

5 活動紹介(写真・説明)

ことばの習得のための学習について

  1. 果物や野菜の絵と名称文字の形との対応
  2. 遊びを通しながらの文字の認識
  3. コミュニケーションカードを使っての会話
  4. 文章をつくる練習

文章をつくっていく

  • しゃべる
  • 話をする
  • 気持ちを分かってもらう

※このことが楽しいということを知ることにつながる

指先の訓練

  1. ビーズ通し(集中力)
  2. 醤油入れのふたを使った訓練(集中力や数的訓練など)
  3. ドミノ倒し(集中力・想像力 など)
  4. 塗り絵(iPadを使って)

大事なこと

  • 遊びの中で
  • 出来たらほめる、認めていく
  • 最初から出来なくてよい、やってみようかなと思うことが始めの一歩
  • 出来ることを増やしていく。子どもたちも、努力しているということも知っていただきたい。

生活に関係して(社会のルール・コミュニケーション力の習得など)

  1. 買い物ゲーム
  2. 調理実習・・・衛生指導も
  3. 掃除
  4. 洗濯物の取り入れ、整理整頓など

その他(音楽療法・リトミックなど)

(体の筋肉をほぐしたり・・・)

6 活動を通して

①困りごとの共有

②感情の共有

③問題解決の為の細やかな対応

(答えは1つではない)

④関係者間での会議

7 今後の支援のあり方

①育児、養育、療育方法についての困惑

②同年齢の子どもとの比較からの焦燥感

③育児談議や子どもの自慢話の輪に入っていけない孤立感

④親なき後の生活への不安

⑤いつまで自分が支えていけるかという不安

⑥自分の時間がとれないという不自由さ

パワーポイントでパワーポイントで

①質問しやすい関係づくり

②みんな違ってみんな良いの精神

③自慢できることはたくさんある

④,⑤,⑥

福祉サービスの上手な利用

  • プランニング
  • グループホーム
  • 移動支援
  • 行動援護  等

組み合わせて、オーダーメイドの支援を!

8 最後に

生まれてきた命は、すべてに意味がある。大切にされる権利がある。

その権利を守るために

  1. 「子どもへの支援」
    • 個別支援計画にもとづくタイムリーでデリケートな対応が必要
  2. 「家族支援」
    • 日常的な子育てからの一時的な解放のためのネットワークサービスが必要
    • 孤立感や不安等からの解放をはかるためにグループづくり・保護者どおしのコミュニケーションづくりが必要
    • 障がい者関係団体とのつながりが必要
  3. 「地域ネットワーク」
    • 関係機関とのネットワークづくりが必要
    • 地域で胸を張って子育てや暮らしを営むために、周囲の人たちの障がいに対する理解が必要
      (知らないことからくる差別感・偏見をなくすための啓蒙・啓発活動)
  4. 「法律や条令」
    • 障がいを有する人である前に、子どもとしての権利が日々の生活の中で担保されるべきであり、児童福祉法などの法律や条例で守られているということが必要

みなさんに

班での話し合い

  • 「障がいは個性」、どう接していけばよいのかわからず一歩下がってしまう。普通の目線でいいんだと感じた。
  • 競争させるのではなく、出来たことに対してほめるということは、普段の子育てにも通じる。
  • 子どもさんの活動中の写真を見させていただいて、工夫された活動で、とても時間をかけ、根気を持ってご指導されていると思いました。また、ご家族の気持ちも知ることができました。
  • このような施設や取組があるということを知らなかった。もっと皆さんに知られるといいなと思います。いろいろと相談できるところがあるということを知ってよかったと思いました。また、周囲の理解が必要だとも思いました。
  • 今日のお話は親として理解できることが多かった。自分の子と他の子とを比較したり、子の愚痴を言ったり・・・。自分の子どもの良いところをさがしていきたい。
  • 身近に障がいのある子どもがいたが、周りの子どもたちも少しずつ成長とともに理解していった。大人の方が偏見の目で見ているのではないかと思った。
班での話し合い班での話し合い
  • かっては、今と違ってサービスがなかった。障がいについての理解も浅く、子どもと一緒に外を歩けなかった。見た目では分からないので、しつけが出来ていないと思われたりした。障がいとしてみるのではなく、個性として捉えてほしい。
  • 今日の講話を聞き、今までこのような障がいに対しての情報が少ないと思いました。また、もっと情報を流し、広めてほしいと思いました。
  • 今までわが子を基準として考えていたので、もっと障がいのある子に対しての理解を深めていきたい。
  • いろいろと不安を感じていたところ、この講演があるということを知り参加しました。今後もこういった話の場が広がっていくことを希望したい。
班からの発表班からの発表

お問い合わせ

共生社会実現・部落差別解消推進課 

〒874-8511 別府市上野口町1番15号 (市庁舎4F)

電話:0977-21-1291

Eメール:hur-le@city.beppu.lg.jp

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