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市長メッセージ「創」令和3年4月号第60回拡大編 松任谷正隆さん×長野市長 特別対談

松任谷正隆さんと長野市長の写真

昨年大晦日「第71回NHK紅白歌合戦」で、松任谷由実さんが「77億人えがおプロジェクト」を紹介。『ソーシャルディスタンスで離れた距離だけ、笑顔で』この言葉をキャッチフレーズに、別府市の子どもたちを含む約1万2000枚の「えがおイラスト」がホールに映し出されました。

このプロジェクトの発案者は、「みんなの応援村」実行委員の松任谷正隆さん。同じく主要実行委員の1人である別府市長と、コロナ禍の観光について、これからの別府の未来について語り合いました。

音楽プロデューサー 松任谷正隆さん

1951年、東京都生まれ。作編曲家、音楽プロデューサー。松任谷由実をはじめ、様々なアーティストのイベント演出、映画、舞台音楽を手掛ける。

みんなの応援村とは

地域活性化・コミュニティの再生(人を孤独にしない)という社会的使命と役割を果たすため、自治体首長が中心となり発足した官民連携組織。「応援つなぐプロジェクト」、「スーパーマンプロジェクト」など様々な公共的政策を実施。別府市を含む50を超える自治体が参画。

ウィズコロナの先に見える「灯り」

松任谷さん(以下、敬称略)
新型コロナ感染症で、私たちの生活様式は大きく変わりました。別府は、毎年900万人もの観光客が訪れるまちと聞きましたが、当然影響はありますよね。
市長
別府を訪れる観光客は、例年と比べ9割減少し、大変な影響が出ています。「不要不急の外出を避けましょう」というと、なかなか観光には行きづらいのもわかります。 しかし私は、ワクチン接種が始まり治療薬の研究開発も進めば、必ず観光は復活し、別府に人が戻ると考えています。
松任谷
観光客は近い将来必ず戻ってくると。
市長
諸外国では、ワクチン接種をした人が次々と旅行の予約をする動きもあります。コロナの先にある「灯り」を見ながら、今をなんとか乗り切ろうと頑張っているところです。
松任谷
マスコミは様々な報道をします。今、信用できるニュースって何だろうと思うんですよね。市⻑は何を信用されていますか。
市長( )
大切なことは、正しい情報を得ることだと思うんです。インターネット上を含めて様々な情報が(あふ)れかえっている時代です。それらの情報に翻弄(ほんろう)されないことが必要だと思います。今その時に市民の皆さんが必要な情報を丁寧に伝え、「市が発信する情報は信頼できる」と思ってもらえるよう日々努力をすることだと。

未来から今を見ること

松任谷
首⻑の皆さんは、目の前のこと、新型コロナの対応もそうですが、様々な課題を抱えておられますよね。
市長
はい。特にコロナは、日々の感染者数で不安になる市民の気持ちに寄り添い、対応を変える必要があります。
松任谷
僕は車が好きで、よく車に例えて話すのですが、車って3台先を見ながら運転すると一番良い運転ができるんです。自治体も同じなのかなと。つまりコロナのように重要な目の前の課題と向き合うと同時に、少し先の景色を見ることも大切と思います。市⻑はどれくらい先を見ていますか。
市長
少なくとも50年先の別府の姿を見ながら、今を考えていますね。
松任谷
50年先はどんな感じですか。
市長
電子決済が普及し、宿泊施設、観光施設、市役所などあらゆる施設の利用がデジタル化され、ますます便利になると思います。観光面では、例えば生体認証などの技術で交通から買い物、決済などを全てストレス無く過ごしていただくことができるでしょう。一方で、別府には「地獄」のように、大地から湯が湧き出るという「スーパーアナログ」なものが沢山あるので、これらを体感していただく。そんな観光のスタイルになると思います。
松任谷
デジタルで便利になった分だけ、その地域のアナログな部分の特徴が浮き彫りにされるのですね。
市長
地域に根付く文化・伝統を徹底的に磨き、アナログなものはとことんアナログを貫いて「アップデート」していくことが、「地域を磨く」ことになると思うんです。世の中のデジタル化の流れは当たり前になると思いますが、私はそれぞれの地域の不変なもの、原始的なものが「本当の価値」として認識されるようになると思うのです。

忘れ去られる記憶を未来へつなぐには

市長
松任谷さんから見て、「まちでこんなことをやったら面白いのに」とか、「行政ってこんなことできないの」と思われることはありませんか。
松任谷
自治体の首⻑さんたちがドライバーだとしたら、もっと遠くを見て運転することはできないんだろうかと思うんです。例えば今回、運転していて角を曲がったらコロナだったわけですよね。想像もしないまま、車は突き進んでいった。どの世界の車も。何年かしたらコロナもインフルエンザのような扱いになるかもしれないですが、今回私たちが経験したパニックを「忘れたい」と、人々は思うんじゃないかと。恐怖は記憶から消していきたいのが人の心じゃないだろうかと思うんです。しかし、次に同じようなことが起きたときにこの経験が生かせない…。
市長
もしまた同じような状況が起きたとき、私たちは今起きていることを紐解いて見られるようにしておかないといけません。例えば、今回のことで建物の構造が変わると、建築基準法にそれが刻まれるわけです。このように、法律や条例の中に記憶を残すことは、国・地方問わず政治の役割と思います。
松任谷
人々が忘れ去ったときにそれが生きてくるわけですね。
市長
災害も同じです。平成28年に熊本地震があり、あれだけ大きな災害でしたが、私たちの記憶の中には既に忘れていることもあると思うんです。でもそのときの経済対策や市⺠の感情を、いつでも紐解けるように記録として残しています。また、災害対応の経験を、技術として次に残すことも重要です。たとえ記憶から消されても、いざというときに紐解けるシステムにしておく。これをしっかりやりたいです。
松任谷
未来の人々が危機感を抱いたときに、今の我々の記録がパッと出てくるような仕組みづくりですね。

「このまちに住んで良かった」と思われるまちに

松任谷
今後の別府のビジョンは。
市長
「このまちに住んで良かった」と思ってもらうことが、私の究極の目標です。観光客のための政策はもちろん、住んでいる人たちのための政策こそ非常に重要です。観光客は「生活の息吹が感じられるような体験」を求めてやってきます。例えば地域の共同温泉、身近な食堂。「地域を磨く」ことが、間接的に観光政策にもつながるのです。住んでいる人が誇りを持ち、いつ訪れても変化があり、新しい出逢いがあるまち。そんなまちづくりを目指してこれからも頑張ります。松任谷さんも、コロナが落ち着いたら、是非、別府にお越しください。
松任谷
はい。伺わせていただきます。

お問い合わせ

秘書広報課 

〒874-8511 別府市上野口町1番15号 (市庁舎2F)

電話:0977-21-1123

Eメール:sec-ma@city.beppu.lg.jp

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