市長メッセージ「創」令和7年6月号半世紀を生きて

2025年5月26日追加

この四月、私は五十歳という節目を迎えました。「ようやく」と言うべきか、「もう？」と言うべきか。複雑な思いが交錯しますが、やはり感慨深いものがあります。

人生の折り返し地点に立ったような心持ちです。多くの方々から温かいお祝いの言葉をいただき、市役所の仲間からも思いがけないサプライズで祝っていただきました。その心遣いに、胸が熱くなりました。

『敦盛』には「人間五十年」という一節があります。かつては五十歳が人生の終わりに近い年齢であり、命の儚(はかな)さが語られていました。また、孔子も「五十にして天命を知る」と述べています。自分はその天命を全うできているのか。ふと天に問いかけたくなる瞬間もあります。

市長という職責は、日々即断即決を求められる連続です。判断には猶予がなく、常に感性を磨いておく必要があります。間違う事は許されません。しかしだからこそ、やりがいもあります。

私は元々面倒くさがりな性格で、怠けたくなります（笑）。だからこそ、「何をするか」ではなく「どう取り組むか」を考える環境が自分には合っているのだと思います。一つの課題を解決すれば、すぐに次の難題が現れる。まるで、かつて夢中になったゲームの『ドラクエ』や『ファイナルファンタジー』のようです。　これからも楽しみながら、自らの天命を全うしてまいります。（5月8日執筆）

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