
自殺は、個人の自由な意思や選択の結果と思われがちですが、働いていた会社の倒産、失業、借金などの経済的な問題、病気などの健康問題、介護・看病疲れなどの家庭問題等、実際はさまざまな問題が複雑に関係しているのです。
別府市では自殺の原因・動機の中で、「経済・生活問題」が最も多く、次いで「健康問題」となっています。
全国的にみると、他にも・・・
等などが挙げられます。
自殺に至る時には、自殺の原因・動機につながる問題は単独ではなく、さまざまな問題が絡みあい複雑になっています。
そのため、自殺以外の選択肢が考えられないほど、心理的に追い詰められてしまいます。自殺を図った人の直前のこころの健康状態を見ると、大多数は、うつ病やアルコール依存症等の精神疾患を発症しており、これらの精神疾患の影響により正常な判断を行うことができない状態となっていることがわかっています。
自殺は、個人の自由な意思や選択の結果ではなく、様々な悩みにより心理的に「追い込まれた死」ということができます。
さまざまな問題により苦境にさらされる中で、誰にも相談できないままに追い詰められてしまうのです。
さまざまな悩みを抱え、追い詰められた状況に陥れば、誰でも頭をよぎることではないでしょうか。
WHO(世界保健機関)では、「自殺は、その多くが防ぐことのできる社会的な問題」であると明言しています。自殺は社会の努力で避けることのできる死であるというのが、世界の共通認識となりつつあります。
悩みを抱える人に対する相談・支援の体制づくりなど、社会の適切な介入と自殺に至る前のうつ病等の精神疾患に対する適切な治療により、多くの自殺は防ぐことができると考えられています。
(自殺総合対策大綱より)
追い込まれる前に周囲の人に相談し、本人のサインに周囲の人が気づくことができれば、自殺を回避することは可能なのです。
うつ病やアルコール依存症、統合失調症等の精神疾患の早期発見・早期治療に取り組むことにより、自殺死亡率を引き下げる事ができるとされています。
「死んでしまいたい」と悩み、追い込まれてしまう前に、もし周囲の人に相談できる環境であれば、もし本人のサインに周囲の人が気づくことができれば、もし早期に適切な治療につながっていれば、大切な命を守ることができるのです。

自殺を図った人が、精神科医などの専門家に相談している例は少ないとされています。しかし、自殺者の多くは自殺する前になんらかのサインを出しています。「死んでしまいたい」と深く悩んでいると同時に「助けてほしい」と周囲に訴えているのです。そのこころの叫びに気づくことが大切なのです。
家族や職場の同僚など、身近な人は、自殺のサインに気づいていることも多く、この気づきが自殺防止の第一歩です。
(自殺総合対策大綱「自殺のサイン(自殺予防の十箇条)」より)
これらのサインに気づいたら・・・共感的に話を聞いてあげましょう。相手の気持ちを理解しようとする関わりが大切になります。